2009年9月7日月曜日

20090831

tumblr経由で久しぶりに細川ふみえの『スキスキスー』(1992)を聞く。あれ、こんなにストレートだったかしらん、と思うほど、歌詞・メロともに見事に直球な小西仕事で若干動揺する。10年早かった。しかし巷で言われているように「perfumeの完成形」というよりは、細川によって歌われる小悪魔的な女の子の自我も含め、対比されるのはむしろspanksのそれだろう。というか今聴くとspanksにしか聴こえない。ジャーデビュー前のインタビューで菊地が語っていた「そろそろ音痴が聴きたい」という発言も、案外戦略以上にこの曲(を含めた一連の小西仕事)の焼き直しを愚直に標榜していたのかもしれない、それこそ『physical』みたいに、と勘ぐりたくなるほど。92年は奇しくも第1期spanksデビューの年だ。90年代を強制終了させた確信犯で、それに続くゼロ年代を菊地成孔の時代としたスタジオボイスの見解はたぶん正しい。それにしてもいま菊地成孔を語ることのなんと語りづらいことか。それもそのはず、もうゼロ年代も黄昏だ。あれから10年経ちました。

そんな訳で久々に懐メロでも。同じ92年といえばこれか。



Lil' Louis/Club Lonely

『スキスキスー』はオリジナルではなくてこちらを。何を聴いてもspanksを思い出す。

細川ふみえ/スキスキスー
readymade remix

94年のヒット曲。とはいえ
これももはや「スパンクハッピーのテーマ」にしか聴こえない。

Saint Etienne/He's On The Phone

おまけ。青梅街道派
の傑作PV『SWEETS』冒頭の文字の元ネタはたぶんこのストロボから。


Giorgio Moroder/From Here To Eternity

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